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2014年3月15日土曜日

 『終わりよければすべてよし』 ~研修医T~

 
All is well that ends well.(終わりよければすべてよし)



研修医Tです。
僕が英語で読み切った(わずかな)物語のうちの一つで「大草原の小さな家(A little house on the prairie)」 の、一家のお父さんの決め台詞(口癖)だったと思います。

かなりのピンチにさらされても、しのいだ後、お父さんが「終わりよければすべてよし!」と言います。

まだ僕が子どもの頃は、この作品を(日本語で)読んで、ただおもしろいとしか思っていませんでしたが、おっさんになってから(医学部再受験の時期に)この作品を(英語で)読んで、ピンチがよりリアルに想像でき、お父さんはえらい剛胆だなあ・・・とつくづく思いました。
 
 終わりよければすべてよし! とは、仕事上は言いかねます。

「バイタル安定」「血糖測定」を後回しにしそうになって、画像診に行きかけたりして、まわりからの指摘で判断まちがいを回避できたことは、もうあんな思いはしたくないな あ・・・と思います。

「結果オーライ」とは言いかねます。
 
 




 

神経所見のとりかたが未熟で、はっきりした所見が出なかったものの、病歴から慢性硬膜下血腫を疑い、頭部CTではっきりと慢性硬膜下血腫の所見が得られた、という経験をしました。




結果はよかったとは言えますが、身体所見をきちんととって、鑑別をあげた上でしぼりこんでいく、というのを身に着けるよう指導を受けます。

ここでも。「結果オーライ」で済ませてはまずいです。


 


 
  と言っておきながら・・・ですが、「大草原の小さな家」のお父さんは「結果オーライ」と言っているというよりは、
「心配は俺が引き受けるから、みんなは安心しておいで」という気持ちを込めて「終わりよければすべてよし!」と言っていると思います。

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